結婚指輪を左手薬指につける意味とは?ロマンチックな由来をお教えします!

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VOL.7結婚指輪を左手薬指につける意味をあなたは知っていますか?

公開日:2016.03.11
更新日:2021.08.13

執筆者:片柳 宗久

結婚指輪といえば左手薬指につけるのが普通ですが、なぜ、結婚指輪はなぜ左手薬指につけるのか、その意味を皆さんは知っていますか? 結婚指輪を左手の薬指に着けるようになった理由を調べてみたところ、その起源はなんと古代ギリシャの時代までさかのぼります。
時代は紀元前5世紀の古代エジプト時代。当時の人たちは、おしゃれとして貝殻や宝石を身に着けていたそうです。ユーフラテス川の近くでは、エメラルドの付いた金の指輪から「20年間、石が抜け落ちないことを保証します」という内容の契約内容が記された遺跡も発見されています。それは紀元前429年も前のものだったそうですから驚きですね。

結婚指輪を左手薬指につける意味

結婚指輪を左手薬指につける意味!そもそもの由来は?

婚約指輪や結婚指輪の起源は2000年以上前のローマといわれていて、当時は婚約指輪として鉄のバンドを贈っていたようです。それが2世紀に入ると、貴族階級を中心にゴールドの装飾品が普及していきます。ただ、この頃はまだ鉄のリングが婚約指輪として用いられていたそうです

その後9世紀に、教皇ニコラス一世が「婚約発表には指輪が必要」という事を公表したことで、婚約指輪を婚約者に贈る習慣が始まったといわれています。さらにキリスト教の普及とともに、教会で結婚の儀式が行われるようになり、そこで花婿に鉄の指輪、花嫁に金の指輪を交換する風習が始まりました。こうして「指輪交換」というイベントが定着していったのです。
指輪は切れ目のない円い形をしていることから、「エタニティ=永遠」を象徴していると考えられていました。 こうして世界では結婚指輪を贈り合う習慣が一般的になり、日本に広まったのは明治維新以降ともいわれています。今日では多くのカップルが結婚指輪の交換をおこない、永遠の愛を誓い合った証として結婚指輪を身に着けています。

左手薬指に結婚指輪をつける決まりはいつから始まった?

では、左手の薬指につけるというルールが決まったのはいつ頃からなのでしょうか?
一説には、古代ギリシャで「女性の左手の薬指と心臓は1本の血管で繋がっている」と考えられていました。そこから「命に一番近い指」「愛の血管が心臓に直接つながっている」という意味で、左手の薬指に永遠の象徴である結婚指輪をつけるようになったそうです。

「薬指」とはそもそもどんな指? 薬指の由来は?

薬指に結婚指輪をつける由来がわかったところで、「そもそも何で『薬指』という名前なのだろう」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
日本では親指から外側に向かって数えた4番目の指を「薬指」と呼びます。薬指は手の中でもっとも使用頻度が低く、汚れがつきにくいため、薬を混ぜる・塗る・舐めるなどの際に使われることが多かったようです。
しかし、薬指と呼ばれるようになったのは江戸時代~明治時代にかけてのことで、古来の日本では「名無しの指(ナナシノユビ)「ナナシノオユビ」などの名で呼ばれていました。中国で薬指のことを「無名指」と呼んでいたものが日本に入ってきて定着したからです。
なぜ名無しなのかという理由には諸説ありますが、「指の名前を呼ぶことで薬の効果が失われてしまう」と恐れられていたという説が考えられます。
このように薬指は、西洋の「心臓から左手薬指までの間には1本の血管で繋がっている」と信じられていたのと同じく“特別な指”と考えられていたことがわかります。

そうして中世ごろには「クスシノユビ」「クスシユビ」などの名で呼ばれ、江戸時代には「薬指」「紅差し指」などの名で呼ばれるようになります。それぞれの語源は「薬を混ぜるときに使う指だから」「唇に紅を乗せる指だから」など、呼び名から推測できるものばかりですね。

指にはそれぞれ違った意味が込められている

ちなみに、他の指にも何か意味があるのか調べてみました。例えば運命の相手とは小指と小指で見えない赤い糸でつながっていると言われていて、そういった言い伝えからも、小指にリングをはめていると「恋の出逢いが叶う」といわれています。
また、親指につけるリングは「サムリング」といい、意志や信念という意味が込められています。人差し指なら集中力アップや積極性をアップさせてくれるほか、中指は直感やインスピレーションを象徴しているそうです。右手中指に指輪をつけると魔除けの効果も得られるので、お守りとして指輪をつける方も少なくありません。
そして出会いを求めている女性にオススメなのが、右手の薬指に指輪をつけること! なぜ右手の薬指に指輪をつけると良いのかというと、好意を持つ女性が右手の薬指に指輪をしていると、男性はついつい気になってしまうからです。
もちろんファッションで着けているケースも多いのですが、恋人からのプレゼントでもらってつけている人は結構います。好意を持った相手が右手の薬指に指輪をつけていた場合、恋人がいるのかな?と気になりますよね。
右手の指輪をどこにつけているかをチェックしてみると面白いので、ぜひ試してみましょう。

左手薬指に結婚指輪をつけない国もある

日本やアメリカ、ヨーロッパなど欧米の結婚様式がスタンダードな国では、婚約指輪も結婚指輪も左手薬指につけるのが一般的です。しかし、ドイツや北欧、オーストラリアなど一部の国では、キリスト教において正義の象徴とされる「右手薬指」に結婚指輪をつけます。 さらに、東南アジアやインドなどでは足の指に結婚指輪をつけるなど、国や文化、宗教によっても定番は変わります。
とはいえ日本では、「愛の誓いの証」である結婚指輪は左手薬指が定位置となっている人も多いはず。それは昔から薬指が「神聖で特別なもの」とされてきたからです。お2人の途切れることのない愛をリングに見立て、初めて身に着ける瞬間は特別な思い出となるでしょう。
ただし、日常生活では必ずしも左手薬指にこだわる必要はありません。もしお仕事などの事情で普段から結婚指輪を身に着けられない場合は、ネックレスに通すなどの方法もあります。2人の愛を反映したものだからこそ、自分たちに合った身に着け方で楽しんでいただくのが一番です。



※取扱い店舗やアフターサービス等については、変更がある場合がございますので、ご確認ください。

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公開日:2016.03.11
更新日:2021.08.13

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