結婚指輪が傷だらけにならないために知っておきたいことを専門店が教えます

QDM COLUMN VOL.171

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VOL.171結婚指輪が傷だらけにならないために知っておきたいことを専門店が教えます

公開日:2022.03.28

株式会社ディアマン代表取締役社長 片柳宗久

コラム執筆者

株式会社ディアマン
代表取締役社長 片柳 宗久

慶應義塾大学卒業後、株式会社ミキモトにて世界各地で仕入れを経験。その後、ミキモトアメリカ株式会社ミキモト装身具においても要職を務め、最年少で株式会社ミキモトの商品部長となる。上質な商品を見極める力には定評がある。2010年、株式会社ディアマンの代表取締役として、婚約・結婚指輪の通販サイトQDMを設立。

執筆者:片柳 宗久

夫婦の証や絆を表す結婚指輪。日常的に身に着けるものですから、どうしても傷がつきやすいものです。しかし、できることなら買った当初の輝きをキープしたいですよね。大切な結婚指輪を傷だらけにしないためには、どうすればよいのでしょうか? ここでは結婚指輪が傷だらけにならない対策法を知りたい方のために、さまざまな情報をお届けしていきます。

人気のプラチナ・ゴールドは傷つきやすいが純度により異なる

結婚指輪が傷だらけにならない工夫のひとつに、そもそも傷のつきにくい素材を選ぶという方法があります。
傷のつきにくい丈夫な素材というなら、チタンです。チタンは、非常に強度の高い素材とされています。その強度は、なんとプラチナの2倍です。その上、強度のわりに軽く、プラチナの約1/5です。したがってチタンで作られた結婚指輪は、傷がつきにくく、装用感も軽くてよい物となります。ただし、チタンはその強度の高さゆえにサイズ直しがしにくいです。この点は、デメリットとして覚えておかなければならないでしょう。

次に、「チタンが丈夫なのはわかったけれど、一生に一度かもしれない結婚指輪なら、やっぱり定番人気のプラチナやゴールドで作りたい……」という方のために、プラチナとゴールドという素材の傷つきやすさについてお伝えします。

プラチナやゴールドの指輪が傷だらけにならない工夫

プラチナやゴールドは、素材の純度が高いほどやわらかいという特徴があります。つまり、使われるプラチナあるいはゴールドの純度が高いほど、傷つきやすい指輪となるのです。プラチナやゴールドの指輪が傷だらけになってしまうというのは、純度が高いゆえに傷がつきやすいというのも理由のひとつかもしれません。

なお、このようなやわらかいプラチナとゴールドは、割り金という他の金属を混ぜて純度を下げると強度を高めることができます。たとえばプラチナには銀や銅、パラジウムなどを、ゴールドには銀、銅などを割り金に用いて強度をアップさせることが多いです。最近の結婚指輪や婚約指輪には、強度を高めるために割り金を混ぜたプラチナとゴールドを用いるのが一般的です。

指輪が傷になりやすいケース

結婚指輪は四六時中はめたままでいる方も多いので、傷がつきやすくなります。
特に料理や掃除などの家事をしているときは、硬い鍋や食器、たわしなどの道具を使っている際に衝撃や摩擦が加わって傷が入ってしまうことが多いです。また、ラケットや硬いボールを使うスポーツをしているときも指輪に傷が入りやすくなります。
その他、結婚指輪の傷の意外な原因としては、スーツケースや竹ハンドルなどの「硬い取っ手のカバン」も挙げられます。硬い取っ手と指輪がぶつかったり、力を入れたりしたときに傷が入るのです。結婚指輪をつけていると、このように意識しないところで傷を作るケースも多く見られます。

結婚指輪は変形や汚れが起きることもある

結婚指輪は使っているうちに傷が入ることが多いですが、そのほかに変形(歪み)が起きる場合もあります。特に「重い荷物を持つ」「スポーツをする」「長時間電車の吊り革を掴む」など、瞬間的に手に強い力を入れるときや、手に長時間圧力をかけたときに指輪の変形が起こりやすくなります。
また、ダイエットなどで指がやせ、結婚指輪のサイズが指より大きくなっている場合も要注意です。指と指輪の間に隙間があることで変形しやすくなってしまうからです。

結婚指輪は使用期間が長いほど汚れも溜まりやすくなるものです。汚れは手の皮脂や汗、ホコリなどのほか、ハンドクリームやスキンケア、入浴や皿洗いなど、日常生活を送っているだけでも溜まります。その理由は石鹸や基礎化粧品、洗剤などが指輪の間や装飾の隙間に入って蓄積していくためです。特に油性の汚れは指輪の輝きを曇らせる「くすみ」の原因になりますし、指輪に傷が入っていた場合はよりくすんで見えてしまうでしょう。
そのほか、指輪の素材によっては変色にも要注意です。シルバーや銅などを含む指輪は、汗や温泉のお湯に含まれる硫黄などの成分と反応し、変色を起こすことがあります。
結婚指輪では変色に強いプラチナやゴールドなどの素材がよく用いられますが、強度アップのために使われる割り金の素材によっては、変色を起こす場合があるので注意しましょう。

指輪の傷や変形、汚れを防ぐには?

傷はもちろん汚れや変色も防ぐには、やはり指輪をこまめに外すことがおすすめです。家事やスポーツ、取っ手が硬いカバンを持つときのほか、山や川、海などでアウトドアを楽しむときも外しておくといいかもしれません。結婚指輪を外しておけば、うっかり転んでしまったときに砂や岩などでこすれたり、変形が起きたりしにくくなるからです。

指輪を外したあとは、失くしてしまわないようにケースやポーチなどに入れておく習慣をつけておきたいですね。指輪をなくさない方法については、こちらの記事でも詳しく説明しています。
QDMコラム vol.65「家事や仕事中に結婚指輪をなくさないための着け外し対策術」

しかしこれらに気をつけている場合でも、思わぬ原因で細かい傷や変形、変色を起こすことがあります。 その際利用したいのがアフターサービスです。当店では、結婚指輪をご購入いただいた方のアフターサービスを承っています。普段のお手入れ方法やケアについてもご相談いただけますのでお気軽にご相談ください。

指輪の掃除方法について

毎日身につけることの多い結婚指輪は、汚れやすいものです。汚れが付着したままだと、傷を目立たせる上にくすみの原因にもなるので、こまめにお手入れすることをおすすめします。大切な結婚指輪を傷つけてしまわないように、洗い方を確認しておきましょう。

指輪の洗い方の手順

ご自宅で指輪を洗う方法は、とても簡単です。

1. コップなどの器にぬるめのお湯(35度くらい)を入れ、中性洗剤を溶かす。
2. 1.に指輪を10分程度浸ける
3. メッセージや名前が刻まれた部分は、綿棒ややわらかい歯ブラシなどを使って汚れを落とす。
4. きれいにすすぎ、やわらかい布で水分を拭き取る。

1~2のあと、軽い汚れであれば水道水で洗い流すだけできれいになる場合もあります。蛇口から流れる水で直に洗うと手が滑って排水溝に落ちてしまう恐れがあるので、すすぎの際には桶などに溜めた水を使用しましょう。
また、傷が入った指輪は汚れが溜まりやすいので、定期的に洗うといいですね。汚れを落としてあげれば傷が目立ちにくくなるメリットもありますよ。

指輪の傷や変形、汚れを防ぐには?

傷はもちろん汚れや変色も防ぐには、やはり指輪をこまめに外すことがおすすめです。家事やスポーツ、取っ手が硬いカバンを持つときのほか、山や川、海などでアウトドアを楽しむときも外しておくといいかもしれません。結婚指輪を外しておけば、うっかり転んでしまったときに砂や岩などでこすれたり、変形が起きたりしにくくなるからです。

指輪を外したあとは、失くしてしまわないようにケースやポーチなどに入れておく習慣をつけておきたいですね。指輪をなくさない方法については、こちらの記事でも詳しく説明しています。
QDMコラム vol.65「家事や仕事中に結婚指輪をなくさないための着け外し対策術」

しかしこれらに気をつけている場合でも、思わぬ原因で細かい傷や変形、変色を起こすことがあります。 その際利用したいのがアフターサービスです。当店では、結婚指輪をご購入いただいた方のアフターサービスを承っています。普段のお手入れ方法やケアについてもご相談いただけますのでお気軽にご相談ください。

自分で指輪の小傷を磨き直すことはできる?

結婚指輪を大切に使用していても、毎日使っていればどうしても細かな傷が入ることがあります。ごく細かな傷であれば研磨剤を使って磨き直すという手もあります。
その方法は、やわらかい布に研磨剤を含ませて指輪の表面を磨き、中性洗剤を溶かしたお湯で洗い流すというもの。そのあとは乾いたやわらかい布で水気をふき取って仕上げます。

ただしこの方法では、指輪の大きな傷や深い傷を消すことはできません。コーティング加工など表面に何かしらの加工がされている指輪にも不向きです。
また、ダイヤモンド等のストーンについても研磨はできないので注意しましょう。

結婚指輪はちょっとした汚れなら、自分で汚れを落としたり、磨いたりすることが可能です。しかし、金属や宝石に合わないブラシを使ったり、力加減を間違ってしまったりしたら、大切な結婚指輪を逆に傷つけてしまいかねません。一度ついたキズは元に戻りませんから、購入店でのアフターケアを利用するのがおすすめです。
指輪を購入したお店であれば、多くのところで傷直しや汚れ落としなどのクリーニングアフターサービスを行っています。先にもあげたように、当店でも多くの方にアフターケアをご利用いただいています。

結婚指輪をキレイな状態で保つ方法まとめ

結婚指輪はいつまでもキレイな状態で身に着けたいものです。 人気のあるプラチナやゴールドでも、純度を下げれば傷つきやすさも変わってきます。さらに、指輪に傷がつきそうな場面では適宜外すことも重要なポイントだといえるでしょう。
そのほかには、ご自身でのお手入れや購入店のアフターサービスを利用することできれいな状態をキープしやすくなります。 特に札幌は乾燥することでハンドクリームをつける女性も多く、クリームの油によりダイヤモンドがくすんでしまうケースが多く見られます。

パセオセンターB1Fにある結婚指輪の専門店である当店では、ご購入いただいた後の指輪のクリーニングは全て無料となっております。今度結婚指輪を検討されている方にも、傷がつきにくい素材など様々なご相談をしていただけますのでお気軽にご来店ください。

株式会社 ディアマン
代表取締役社長 片柳 宗久

東京都港区新橋4-9-1 新橋プラザビル 1207

事業内容:
結婚指輪・婚約指輪、その他ダイヤモンドジュエリーの販売/直営インターネット通信販売サイト“QDM”(キューディーエム)の運営/宝飾販売ASPサービスの運営、企画

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