結婚指輪(マリッジリング)のプラチナとゴールドの違いとは。

結婚指輪に関するご質問

F.A.Q.

Q6.プラチナとゴールドの違いは何でしょうか?

更新:2021/7/16

プラチナは和名で「白金」とも呼ばれており、しばしばゴールドと混同される場合があります。しかし、プラチナ(元素記号:Pt)とゴールド(元素記号: Au)とは違う物質で、それぞれ異なる性質を持っている素材です。希少性が高いことから古くより装飾品として使われており、アレルギーの発生率が低いことも特徴です。

プラチナ(白金)の特徴とは?

プラチナはレアメタル(希少金属)のひとつで、白く美しい輝きを持つ金属です。落ち着きがあり洗練された輝きがダイヤモンドなどの宝石を引き立ててくれるため、指輪などの宝飾品に用いられています。
プラチナは化学的に安定した物質であり、耐熱性・耐酸性に優れていることが特徴です。また粘り強くしなやかな金属ということもあり、細かな宝石をキャッチして抑えてくれる素材でもあります。 そのため、婚約指輪や結婚指輪などのブライダルジュエリーには、耐久性に優れたプラチナが使われることが多いのです。重厚感のある銀白色の美しさは、手元に高級感のある華やかさを添えてくれます。
ただし、純度100%のプラチナは柔らかく変形しやすいため、ジュエリーに加工される過程で他の金属を混ぜ合わせて強度を高めるのが一般的です。プラチナの純度が95%以上のものを「PT950」、90%以上のものは「PT900」と呼ばれています。
なお、プラチナの和名である「白金」という漢字のみを英語に直訳すると「ホワイトゴールド」なので、金(Au)と間違われることがあります。しかしホワイトゴールドとは金に白色の金属を混ぜ合わせたものを指すため、まったく別の物質なので混同しないよう注意が必要です。

ゴールド(金)とは? K18の意味は?

ゴールドもプラチナと同様に、指輪やネックレスなどの宝飾品に用いられる金属です。プラチナと同じく、純度の高いものは化学的に非常に安定しており、純金属(純度100%の状態)では酸化等の変化をすることがありません。
ゴールドのアクセサリーの裏などには「K18」「K10」などの数字が書かれています。これはその金属におけるゴールドの「含有率」を24分率で表した数字で、K24なら純度100%、K18であれば純度75%となります。
ただし、K24は柔らかすぎるためジュエリーに使われることはほとんどありません。QDMをはじめとする多くのジュエリー専門店では、ゴールドに他の金属を混ぜて耐久性をアップさせ、長く愛用できるジュエリーを生み出しています。 K18ゴールドは高い耐久性があり、アレルギーも起こりにくいため、多くの方に愛されています。
また、ゴールドに混ぜる金属の種類や割合によってホワイトゴールド、イエローゴールド、ピンクゴールドなどのカラーバリエーションが生み出せるのも大きな魅力です。

プラチナ(白金)とゴールド(金・K18)の違いは?

プラチナ単体もゴールドも純金属としては柔らかいため、別の金属とあわせて合金にしてからリングやネックレスなどに加工にします。 物質のもつ性質自体には共通点の多い金やプラチナですが、比べてみるとさまざまな違いがあります。

色味の違い

プラチナは白金と呼ばれるように、本来持つ色が銀白色です。ゴールドは本来持つ色が金色です。プラチナは銀白色のみですが、ゴールドはカラーバリエーションが豊富なのも大きな違いです。
中でもホワイトゴールドは、銀やパラジウムなどを割り金(混ぜ合わせる金属)にして白さを出しているのが特徴です。さらにロジウムという金属でコーティングをすることで、プラチナのような白い輝きに仕上がります。
ただし同じ白色でも、プラチナはやや重厚感のある色味で、ホワイトゴールドは軽やかな印象であることが多いです。 日本では婚約指輪の約9割、結婚指輪の約8割がプラチナ製というデータもありますが、最近ではイエローゴールドやピンクゴールドなど、温かみのある色合いの指輪を好む方も増えています。

身に着けたときの重さ

身に着けたときの特徴として、同じデザインのリングでもプラチナと金では比重が異なるため、プラチナ製のほうが重くなります。ずっしりとした重厚感のある指輪がお好きな方はプラチナが、軽やかな着け心地を好む方はゴールドを選ぶというのもおすすめです。
※プラチナの比重:21.45 金の比重:19.32 銀の比重:10.50

価格面

プラチナとゴールドの違いには、価格面も挙げられます。プラチナの年間採掘量はゴールドの約30分の1とも言われており、1トンの原鉱石から約3gしか取れません。さらに、精錬に時間が必要で加工も難しいため、必然的に価格が上がります。

摩耗による変化

ホワイトゴールドは割り金で白っぽいゴールドにしたあと、「ロジウム」という金属でコーティングをして白さをアップさせています。コーティングには強度や耐久性を上げる効果もあるのですが、摩擦によってコーティングが薄くなってくると、地金の素地の色が目立ってくる場合もあります。 プラチナでも強度を増すためにロジウムコーティングをする場合がありますが、元の地金が銀白色なので見た目の変化はほとんどありません。
ただ、使用に伴う色味の変化は「使い込んで味が出てきた」とも捉えることができます。おふたりで結婚生活を歩んできた思い出として、経年変化を楽しむのも素敵です。
QDMではプラチナ900(PT900)、18金ホワイトゴールド(K18WG)、18金イエローゴールド(K18YG)をご用意しております。 ※ご要望に応じて、プラチナ950(PT950)の取扱いもしております。

プラチナとゴールドを選ぶ理由はカップルによりさまざま

日本では多くの方がプラチナの指輪を選びますが、欧米ではホワイトゴールドが好まれています。 英国王室ウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤルウエディングではイエローゴールドの結婚指輪でした。英国王室では、代々ひとつの金塊から結婚指輪を作る慣わしがあるためです。
そのように文化や価値観、ライフスタイルによって素材選びも違いがあります。最近では価値観が多様化しており、プラチナやゴールド以外でもシルバーやチタン、ステンレスなどの結婚指輪を選ぶ方もいらっしゃいます。
ただ、結婚指輪は日常的に身に着けるものなので、高品位のプラチナやゴールドをおすすめします。これらは耐久性が高いうえサイズ直しがしやすく、長く身に着けることができるからです。特に女性は妊娠や出産、ダイエットなどでリングサイズの変化が起こりやすいものです。将来的なサイズ直しの対応を考えると、加工がしやすい素材を選ぶということはとても重要なポイントと私どもは考えております。
プラチナやゴールドの結婚指輪は、シルバーやチタン製などと比べると高価だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかしQDMではプラチナやゴールド製の結婚指輪をリーズナブルな価格でご用意しております。これからリングの購入をお考えの方は、ぜひ一度QDMのコレクションをチェックしてみてください。

結婚指輪でゴールドが人気な理由については、こちらもご覧ください。

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